テクニック
手裏剣の技法は、持ち方、姿勢、投げ方、的の数等により
それぞれ分類される。
◆持ち方
本手持ち(ほんてもち) 逆手持ち(さかてもち) 車剣持ち(しゃけんもち)
直打法や回転打法の時に使
用する持ち方
半回転打法の時に使用する
持ち方
車剣を使い、急回転打法を使う時に用いる持ち方
◆基本フォーム◆

左足を前に出し、スタンスは前後左右とも肩幅で
重心は体の中心に置き、ひざを軽く曲げて構え
る。左手はガードとして体正面で床と水平に構え
る。
動きながら手裏剣を投げる場合も、この姿勢が瞬
時にとれ、安定して投げられる様にする。

※左ききの場合はこの逆となる。
※あくまで協会推奨フォームであり、流派によっ
 て多少違っても可とする。

◆基本打法◆
●直打法(じきだほう)
回転させずに投げる方法(距離2m)

●半回転打法(はんかいてんだほう)
 逆手持ちから半回転させて投げる(距離3m)

●回転打法(かいてんだほう)
完全に1回転させて投げる(距離5m)

●急回転打法(きゅうかいてんだほう)
 車剣の基本の投げ方で、手元で急回転させ
 勢いを持たせて投げる(距離3m)

◆投げる角度
●直投げ(じきなげ)●
 真上から投げる時を言う
●逆投げ(さかなげ)●
斜め下から上に内水平で投
げる時を言う
●早投げ
 指定本数の手裏剣を間隔を開けずにリズミカルに投げる法

●座投げ
 座った(中腰)の姿勢から投げる法

●寝投げ
 寝た姿勢から投げる法

●移動投げ
 左右に又、前後に移動しながら投げる法

←座投げの姿勢

  寝投げの姿勢→

◆応用打法◆
●二本(枚)投げ(左右・同時・直逆) ●早抜投げ ●飛び投げ
●退き投げ  ●受身投げ ●起上がり投げ
◆的の数◆ 的の数は●前に一つ、●前後又は、左右に二つ、●四方に四つ等、
                スペースに応じて設置する。
◆型◆
正柳館手裏剣術には、これらの型があるのが特徴で、手裏剣を的に刺す練習だけに集中するのではなく
実戦操法を中心に練習します。

 ●制定型● 手裏剣の基本技を9本の型にまとめたもので、単独で手裏剣技の練習ができる

   ●実戦型● 実際に相手と相対しての型で、実戦の使い方を習得できる


◆その他◆
●掌剣術● 
手裏剣を投げる道具としてではなく、隠し武器として使う方法。

●縄ひょう術●
紐の付いた手裏剣を使う技で、投げの基本技から、振り打ち、紐での捕縛など各種技がある。
制定型11本

●筒  術●
棒手裏剣用の携帯筒を使う技で、筒からの振り打ちを初め、紐での捕縛、筒部分での隠し武器技など各種。

●異種手裏剣術●
他の武器に対する手裏剣の使い方、手裏剣と武器を持った時の併用技の使い方など、より実戦的な技の数々です。

●護身術●
手裏剣に限らず、物を投げる術として、現代護身術としての応用技

縄ひょう
棒手裏剣用の筒